【猫の闘病#14】手術の結果と入院生活

当日朝11時から手術開始でした。
都度病院からは状況の連絡をいただき、夕方に手術終了の連絡が来ました。
術後の連絡の時点で全身麻酔からも覚醒しているようでした。

【猫の闘病#10】MRI撮影の結果と決心にも書きましたが、腫瘍ができたのは右脳でした。
右半分上部あたりに大きめの腫瘍が1つと、右目下あたりに小さめの腫瘍が1つありました。
手術をお願いするかどうかの事前の診断の時点では、上部の腫瘍は比較的取りやすい位置にある、ただし、右目下あたりの腫瘍は、実際に見てみないと判断できないけど頭頂部からの手術では取りにくい場所にあるようでした。

手術前の動けないチロル

右目下あたりの腫瘍を取り除く場合、頭頂部からではなく顔の横からの手術が検討されますが、その場合顔面神経をほぼ確実に切ってしまうため、顔の右半分に後遺症が残る可能性が高く、かつ「てんかん」も発症しやすい場所のようです。
右側の顔面神経を切ってしまった場合、右目が閉じれなくなったり口の右半分が閉じられず垂れてきてしまったり、今までも割と大変だった生活レベルがさらに落ちる、というお話でした。
小さい腫瘍については当日大きい腫瘍を取り除いてから判断する、ということでした。

結果としては頭頂部からの手術で大きい腫瘍も小さい腫瘍も取り除けたようです。
取り除いた腫瘍を見ても髄膜腫で間違いがなかったようです。
小さい腫瘍を取り除いたあたりは脳の血を心臓に戻す管につながっていてそこを焼いて塞いでしまうと脳から心臓に血が戻せなくなってしまうため、そこは焼かずに腫瘍をとっただけだそうです。
腫瘍で圧迫された脳が首の方まで押し出されている脳ヘルニアの症状も改善しているとのこと。

一先ず、無事に手術が終わったこと、全身麻酔から目が覚めたことにも安心しています。
手術に取り組んでくださった先生も、手術に耐えたチロルも、本当に本当にお疲れさまでした。

術後翌日から面会が可能とのことなので、早々にチロルのお見舞いに行くことにしました。

【猫の闘病#13】チロルの入院期間中のレオン

チロルが入院してから、10年ぶりぐらいにレオンがひとりぼっちになりました。
チロルがいないことで不安になったり、寂しがったりするのかな、と不安ではありましたが、全然そんなこともなくひとりっ子週間を大変堪能していました…。

チロルがいるときは絶対に膝に乗ったりしないのに、私がソファに座っていると乗っかってきてそのままでかいイビキをかいて寝ていたり、ひたすら撫でてもらおうと頭突きしてきたり、眠るときも腕の中に入ってきて腕枕をさせてきたり…甘えたなのは知ってたけど、まさかチロルがいないだけでこんなにべったりになるとは思いませんでした。

かわいくて良いんですけど、体重が6kg近くあるので、それまで2kg前後だったチロルを片手で持ち上げる生活ばっかりしていた私にはあまりにも重すぎました。

普段からレオンのことは夫が持ち上げて遊んであげていたりしたので、久々に感じる6kg、なかなかでした…。

チロルが具合が悪くなってからというもの、どうしても二番目になってしまっていたレオンをできるだけ構ってあげていました。

【猫の闘病#12】入院します

手術のための入院は手術前日の夕方までに連れて行くことになっていました。
平日だったので、二人とも仕事を休んで車で連れて行きました。
チロルの脳腫瘍ができた場所的にはいつ発作が起きてもおかしくなかったようなのですが、幸い発症から入院当日まで発作を起こすこともなく過ごせました。

C病院に着き、診察室で手術への同意書にサインをしました。
MRI撮影の時と同様、全身麻酔を施すためそれが原因で死んでしまうかも知れない、術後の経過が芳しくなく死んでしまうかも知れないという不安は尽きませんでしたが、手術をして回復することを信じました。
チロルを預け、手術・入院の内金を支払ってこの日は終了しました。

興奮のせいかストレスのせいか、はたまた自分で毛繕いできなかったからなのか、2日前にはなんともなかったチロルの鼻がはげていました。

診療費
内金 200,000円
合計 200,000円

全額は入院期間によって変動するため、退院時の支払いとなります。

不安そうにしているチロルを見るのが辛くて、また帰り道に泣いてしまいました。
手術の成功と回復を信じているけど、それでも不安でした。

チロルが入院したことにより、数十日ぶりに寝室で眠ることができました。
そしてチロルが居ないことでレオンが「ひとりっ子」を謳歌します。

【猫の闘病#11】当時の生活

手術を決めてからは、ただただその日へ向けてできるだけチロルの体重が落ちないように気をつけていました。
この時のメモは全て自分のLINEに書いていました。

当時のLINEに書いていたメモより

当時あげていた脳圧降下剤はイソバイドでした。
1日4mlを朝と夜2回に分けてあげていました。
イソバイドのみでは飲んでくれないこともあったため、オリゴ糖やエネルギーちゅ〜るを混ぜて与えていました。
嫌がりすぎて飲めない日もありましたが、チロルにとって大きなストレスになるぐらいなら…と無理にあげることはしませんでした。
(画像の「シリンジ10ミリ」はクリティカルリキッドを指しています。)

2019年12月からはチロルの看病のために夫婦揃ってリビングに布団を敷いて寝ていました。
チロルの身動ぎに合わせて鳴る首輪の金属音で夜中・明け方に起きてごはんをあげたり、トイレに連れて行ったりしていました。
チロルは固形物はずっと食べておらず、食事はクリティカルリキッドとヒルズのa/d缶をあげていました。
ウェットフードは缶詰の蓋を開けていたため、ラップして冷蔵庫で保管していたので、あげるときはお皿に乗せてレンジで少し温めてあげていました。

座って食べるもうまく座れないチロル

手術のための入院までに一度薬が切れてしまうので、動物病院Bで追加で処方してもらいました。

診療費
内服薬 脳圧降下剤 1,000円 (200円×5日分)
内服薬 ステロイド 400円 (80円×5日分)
内服薬 粘膜保護剤 350円 (70円×5日分)
a/d缶 420円
消費税 217円
合計 2,387円

チロルのトイレについては、当初ペット用のおむつも検討し、一番小さいサイズを買って試しに一度つけてみたのですがチロルが嫌がり、それ以来こちらがタイミングを見てトイレに連れて行くことにしました
後日その話を主治医に話したところ、「猫はプライドの高い動物だから、自分におしっこやうんちが付くのはプライドが傷付くと思うので、本人(猫)が嫌がるならトイレに連れて行ってあげるのでいいと思いますよ」と言われました。
必要なこと以外はチロルのストレスになるようなことは極力したくなかったので、マンパワーで解決することにしました。

(主に)猫ブログ始めます。

初めまして、おおさわです。

2019年12月27日に脳腫瘍が発覚した我が家の猫・チロル(当時10歳♂)。
当時脳腫瘍の猫の手術についてネットでざっと調べたりしましたが体験談がなく、不安を解消することができませんでした。

いつか誰かの何かの参考になればいいかなと思い、記録を残しておこうと思います。
ちなみに脳腫瘍の手術は無事に終え、今は元気に寝たり走り回ったりしています。

 主にチロルの脳腫瘍が発覚するまでから手術までの闘病記録となりますが、それ以降は猫との出会い~今の生活、夫婦それぞれの趣味についてなど記録していきます。

我が家の構成

おおさわ→私(30代)
夫→夫(30代)
レオン→2008年保護・去勢済みオス
チロル→2009年保護・去勢済みオス・脳腫瘍経験猫

 うちの猫は2匹とも私が一人暮らししていた時代に野良猫だったのを保護した子達です。

 まずレオンと生活を送っていましたが、当時フリーターでバイト掛け持ちで15時間は家に居ない状態だったので、猫ひとりぼっちじゃさびしいかな、と思って1年後にチロルを保護しました。

引っ越したり実家に帰ったり転職したり、色々あったけど今は結婚し、2人と2匹で生活をしています。