【猫との馴れ初め#チロル篇】命名「美少女」

家に子猫を連れて帰り、あまりにもノミだらけだったので、翌日レオンがお世話になった動物病院へ連れて行きました。
そこでノミ取り薬を点してもらったり健康診断をしてもらいました。
当時生後2ヶ月ぐらいの雄猫、ノミがたくさんいること以外特筆することはありませんでした。
レオンが綺麗すぎたぐらいなので、野良猫としては普通にノミがいるぐらいだったようです。

病院へ行くにあたり、名前が必要だったので考えたのですが、相変わらずのネーミングセンスの無さにより、決められませんでした。
先住猫がレオンなんだから、映画的に行くとマチルダでしょって感じなんですが、なんせ子猫は雄なので…
同居人と相談したところ、当時子猫を含む野良猫たちが生活していたのがダンボールや発泡スチロールだから、そこから名前を付けようと言われました。
そうです、皆様ご存知我が家の次男坊チロルですが、その名前は「発泡スチロール」からもじっています。
スチロールは「Styrol」と書くらしく、字面が可愛くないのでチロルチョコの「TIROL」としています。

チロルが来てから数日、ノミが落ち着いた頃にチロルをトリミングサロンに連れて行き綺麗にしてもらってからレオンとチロルを同じ部屋で生活させ始めました。
レオンの暴れん坊と人見知りでチロルをいじめたりしないかと心配だったのですが、子猫を前にしたレオンは突然母性を開花したらしく、人(猫)が変わったように子猫に優しく接していました。

寝てるレオンにチロルが乗っかっても暴れず怒らず、したいようにさせていました。
この絵面、アリクイの親子みたいだなと思いました。

子猫のチロルはそれはもう顔が可愛くて可愛くて、友人にも「美少女猫だよ」と言って紹介しました。
雄です、雄ですが美少女顔でした。
レオンとは違い、噛み付いたり引っ掻いたりといったことはあまり無かった気がします。
多分レオンがきちんとチロルの相手をしてくれていたんじゃないかと思います。

美少女顔

レオンとチロルが仲良くなったので結果オーライなんですが、保護猫などにある所謂トライアルということも一切なく突然家族になりました。
レオン(恐らく)1歳、チロル(恐らく)2ヶ月と人間二人との生活が始まりました。

ちなみに、レオンもチロルも1歳を越えてから去勢手術を行いました。
チロルは体型も性格も変わりませんでしたが、レオンは性格も体格も丸くなったように思います。

2009年9月撮影

今も割と体格差があると思いますが、成猫と子猫だと更に体格差がすごいですね。

【猫との馴れ初め#チロル篇】NOMIとの遭遇

レオンを迎えてから数ヶ月経つも暴れん坊は相変わらずでした。
しかしながら、当時は私も同居人もアルバイトを掛け持ちしていたため、仕事のために半日以上家を空けている日がほとんどでした。
1日の日のほとんどをひとりで過ごしているのは寂しいかなと思い、同居人と「縁があればもう一匹迎えたいね」と話していました。
また、年下猫が来れば、多少レオンの暴れん坊も治まるのでは?という期待もありました。

そんな2009年7月、ついに縁が訪れます。
訪れるというか、捕まえに行った感じですが…。

当時住んでいた地域の商店街の中に、野良猫たちに軒先だけ貸しているようなお店がありました。
そこにはダンボールや発泡スチロールを家にした子猫や成猫が生活しており、いつでも猫を見かけることができました。
ある日当時の同居人から、「猫を拾うならあそこだけど、今日拾わないならもう二匹目はないよ」と言われ、急遽もう一匹家族に迎える決意を固めました。
なんで同居人がそんなこと決められるのかは今でもよくわかりませんが、当時の私には彼女の許可が必要だと思っていました。

数ある猫の中から猫を選ぶことができなかったので、コンビニで猫缶を買い、そこに置いて食べに出て来た猫を連れて帰ることにしました。
そして果敢にも出てきた子猫をカバンに入れて連れて帰りました。
今思うと完全に誘拐なんですが…正しい猫の迎え方ではないので参考にしてはいけませんね。

それまでは「レオンの妹がいいな!」と言っていたんですが、子猫を抱き上げたところ雄でした。
雄だから要らないという判断は絶対にしたくなかったので、そのまま連れて帰りました。
家に着いてすぐ浴室に連れていくと、それまで一言も鳴かなかった子猫がついに大声で鳴き始めました。
ずっと静かだったので心配していたんですが、大きい声を出してほっとしました。
そのまま同居人が浴室で軽く猫を洗ってくれました。
シャワーをしている最中に「子猫は隔離した方がいい」と同居人が言って来たので、どうしてかと聞くと「お腹にめちゃくちゃノミがいる。レオンにうつっちゃうよ」とのことでした。
それはもう大量のノミがいたらしく、急拵えでケージを用意してリビングの一角に子猫用の部屋を用意しました。
私は集合体恐怖症なのでその大量のノミは見てません。

2009年9月のチロル

2009年9月からの画像しかないので、恐らく8月中に携帯を海に沈めたようですね。

【猫との馴れ初め#レオン篇】立派な暴れん坊

前回も書きましたが、引き取ったレオンはそれはもう元気な子猫で、走り回り引っ掻き噛み付くという大変な暴れん坊でした。
幸い、トイレやごはん、爪研ぎの場所はすぐに覚えたので我が家に来てから今まで粗相はありません。
今思うと子猫の幼さと体力だなと分かりますが、自分で子猫から飼育するのは初めてだったので、(文字通り)毎日手を血みどろにしながら一緒に遊んだりして過ごしていました。

前回書き忘れたんですが、引き取った時点でレオンはすでに離乳が完了しているようでした。
歯も生え揃っていたので、うちに来た初日から子猫用ドライフードを与えていました。
当時はアルバイトを2つ掛け持ちしていたため、手のかからない子猫だったので大変助かりました。

レオンを迎えて最初のお正月に実家に顔を出しに行くことにしていました。
そしてちょうど同じタイミングでテレビとレコーダーを買い替え、配送と設置を業者にお願いしていました。
配送と設置を見届けたら実家に行こうと思って準備していたのですが、業者が家に入ってきたことでレオンがパニックになってしまいました。
業者の人たちは通常、玄関を開けたまま搬入して作業をするのですが、その開けたままの玄関からレオンが飛び出しそうになってしまい、慌ててそれを取り押さえました。
何と言うことでしょう、若く体力も力もあるレオンを取り押さえたその瞬間に、右手をざっくりと引っ掻かれてしまいました。
住んでいたのが1階だったので、玄関から逃げられたらそのまま外に出てしまうため、本当に焦りました。

同居人に急いでガーゼやらでっかい絆創膏やらを絆創膏やらを買って来てもらい手当てをしてもらいつつ、テレビとレコーダーの設置完了を見届けました。
当時設置に来てくれた業者の人も、それはもうびっくりしていました。
この一件があってから、宅内に業者に入ってもらうときは完全に玄関を閉めてもらうように徹底しました。

これが血みどろの歴史を持つテレビとレコーダーとレオン

実家に顔を出す約束があったので、手当てしてもらった状態で実家に行きました。
両親からは傷だらけの手を見て「乱暴な猫!」と言われましたが、レオンを別の部屋に隠すなりキャリーケースに入れるなりと対策を取っていなかった私に非があるので「そんなことない!!!」と喧嘩したりしながらお正月を過ごしました。
レオンが心配なのですぐ帰りましたけど。

当時住んでいた部屋にはキッチンカウンターのようなものがあり、大体レオンはそこにいました。
今からは考えられないけど、ここにジャンプして乗っていたんだなあ…。

2009年9月の写真ですがまだ眉毛がありますね。
次はチロルの登場です。