【レオンについて#12】1月6日お骨上げ

⚠️ブログ内に猫の遺骨の写真・動画があります。

火葬が終わるまでの間、何してたのか全く覚えてないですが、担当の方から電話で呼ばれお骨上げをしに火葬車のところまで行きました。
外に出ると雨でした。火葬するまでは曇り空だったのに、結構強く降っていました。
火葬を終えたレオンと対面です。

⚠️レオンの遺骨の写真・動画があります↓

火葬車の炉の温度では内臓が焼け切れず、黒く残ってしまうそうです。
私にはこの焼け残った内臓と骨の色味がそのままレオンの柄に見えました。
焼けてもレオンは変わらずそこにいるんだなと勝手に存在を感じました。

プランに「無料粉骨サービス」というのがありました。
自宅でお骨を保管する際、スペースをあまり取らないよう小さい骨壷に入れられるようお骨をパウダー状にしてくれるそうです。
スペースの問題でそのサービスを受ける方もいるし、亡くなったばかりのペットの骨を粉砕するのは辛い、という方もいるようです。
私たちも後者でしたし、スペースも特に問題なかったので粉砕せず、そのままお骨上げすることにしました。

担当の方にどれがどの部位なのかを説明してもらってからお骨上げをします。

身体の悪いところが焼け残って黒いんじゃないんだね、みたいなことを話しながらレオンのでっかい足の骨を拾います。
レオンは最終的に3.3kgまで体重は落ちたけど、最盛期は7kg近くまで大きくなったので、そりゃ残る骨もでっかいよね、と思っています。

腕の骨です。
これもまたでっかくて骨壷からはみ出てていっそ笑いました。
骨壷に収まるよう、夫が腕をたたみました。

めちゃくちゃピンボケしてて写ってないに等しいんですけど、猫の尻尾の骨って星の形をしているらしいです。
プランに「思い出グッズ」というのがあり、遺骨を入れておける小さいカプセルをもらっています。
この小さい星形の尻尾の骨を入れました。

大きなお骨を骨壷に入れ終え、細かい骨と焼け残った内臓や一緒に焼いた棺を集めてふるいにかけ、骨だけを骨壷に入れてもらいます。
青く見えるのは胆嚢だそうです。綺麗な色です。

大きい骨、小さい細かい骨を入れ終えたので、最後に頭です。
箸でやってもいいし、軍手をつけて手でやってもいい、ただ脆いので気をつけてください、と言われました。
これがレオンに触れられる最後なので、素手でやることにしました。
焼いたレオンはもう熱くありませんでした。

思った以上に脆いです。
持ち上げた瞬間や、移動させたり骨壷に入れたりするちょっとした衝撃でぽろぽろと崩れました。
できるだけ崩れないように骨壷に入れ、向きを整えました。

←上から見た図 真正面から見た図→
←上から見た図 真正面から見た図→

⚠️レオンの遺骨の写真・動画があります↑

頭蓋骨もでかくて骨壷から目が覗いてました。
これでいつでも目が合うね、と思っていました。

四寸(直径約12cm)の骨壷に入れてもらい、レオンが家に帰って来ました。
(写真は2月5日の月命日の時に撮ったものです)
プランの「思い出グッズ」にメモリアルカードというものがあり、そこに写真、名前、生年月日、亡くなった日、四十九日が記載されます。
誕生日はわからないので、出会った日にしました。
四十九日はなんと2月22日、猫の日でした。よくできた話すぎるでしょ。

火葬までは晴れ〜曇り、お骨上げでざあざあ降り。
晴れ男と雨女の夫婦の子だなと思っています。
葬儀を担当してくれた方が「葬儀の日に雨が降るのは故人が大事にされていた証。まだここから旅立ちたくない、という故人の涙が雨になっていると言われている」と話してくれました。
それはリップサービスだったのかも知れないけど、それを受けてまた泣きました。
私たちはレオンを大事にしてきた、愛していたつもりだし、レオンにとっても悪くない一生だったと思ってもらいたい。
まだここにいたいと思ってくれてたらいい。

セレモニーから火葬、お骨上げまでひとまず終わりました。
私も夫もレオンもチロもみんなみんなお疲れ様でした。

20240512
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【レオンについて#11】1月6日火葬

⚠️ブログ内に猫の遺体の写真があります。

結局前日の夜ずっと泣いたりして大して寝てないけど、とにかく午前中から活動開始です。
ひとまず家の中を片付けて、ペット葬儀社の人が来て作業できるように場所を取りました。
普段から家は綺麗にしておいた方がいいとこんなとこで痛感しています。

続いて花を買いに行きます。
ホームセンターやショッピングモールをまわり、いい感じの花を探しましたが、店舗としてもオープン直後のため開店準備で忙しそうにしていてお花を見たり相談するのが難しい感じでした。
近場に店舗として構えている花屋さんがあったので、最後にそこを見て、いいのが無ければ今までまわった店舗に戻って再検討することにしました。
そこは開店時間が早かったのか、間も無く午前の営業を終えるというところでした。
スタッフの方と話をしたりする時間が少しだけ取れたので、ここでお花を買うことにしました。

問題なのが、何の花がいいのか?どんな花がいいのか?ということです。
火葬で一緒に燃やしてしまうなら、最初から花束になってるやつでもいいんじゃないか?とも思ったけど、レオンに送る最後のお花なので自分たちで選ぶことにしました。
花だけの写真撮ってませんでした。
あとでレオンと一緒に入れている写真を載せます。

この日の天気予報は雨でした。
ずっと曇り空で、今にも降りそうな感じがしていて、さすが雨女の私の息子だなと思っていました。
葬儀社の方が来て、夫がマンション1階まで迎えに行った時、急に外が明るくなって来ました。
急に晴れ男の息子としての本領発揮するじゃん…とかしょうもないこと考えてました。

⚠️レオンの遺体の写真があります↓

⚠️レオンの遺体の写真があります↑

担当の方は1人でした。
セレモニーや火葬について説明してもらい、申し込み書類にサインをして葬儀開始です。
私たちがお願いしたのは「家族立会葬」です。
レオンを入れていたケースはそのまま一緒に焼いてもらうことはできないので、プランに含まれているお布団とは別にバスケット型の棺を用意してもらいました。
棺に移し替えてからセレモニーが始まりますが、その前に担当の方がレオンに手を合わせてくれました。

一連の流れはジャパン動物メモリアル社のサイトに書いてある通りです。
ただし、うちにはまだチロルがいるのでハッカ油で清めたタオルでレオンの身体を拭くのはやめてもらいました。

⚠️レオンの遺体の写真があります↓

・末期の水

・念珠

・用意していたお花で囲み、お布団をかけてもらう
お花:スターチス(青)、カーネーション(赤、黄色、オレンジ、白)、ラナンキュラス(ピンク)、マーガレット(白)、前日スーパーで買った仏花
こうやって見ると、たくさんお花買ったと思ったけどもっといっぱい買って埋め尽くしても良かったかも。

おくるみを閉じて火葬車の準備が整うのを待ちます。
火葬車の準備ができたらレオンを連れて火葬車まで行き、そこでプラン内に含まれている「旅立ちのおやつ」と「フラワーシャワー(造花)」をレオンにあげます。

人間の食べ物はほとんどあげたことがなかったけど、レオンは餡子が好きでした。
夫が帰省先からお土産で買って来た黒糖まんじゅうと一緒に「旅立ちのおやつ(和三盆)」を口元に置いてあげました。
「甘党だね」と話しかけました。

⚠️レオンの遺体の写真があります↑

・火葬
火葬路に棺に入ったままのレオンを置きます。
もうレオンは戻ってこないのはとっくにわかってるけど、それでも手元から離すのが悲しいです。寂しいです。
セレモニーの間もちょいちょい泣いてたけど、この瞬間もまためちゃくちゃ泣いていました。
「またあとでね」と話しかけ、火葬路に置きました。

最初に黒い煙が上がるけど、それは遺体では無く周りのものが燃えている煙で時間が経つと落ち着きます、と説明を受けました。
確かに最初に黒い煙が上がりましたが、しばらくすると水蒸気に変わりました。


少しの間だけ火葬を見届け、私たちは一旦家に戻りました。
火葬はペットの体重によるけど、大体1時間ぐらいかかるそうです。

20241025

またあとでね。

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【レオンについて#10】1月5日夜

⚠️ブログ内に猫の遺体の写真があります。

冬とはいえ、あまりレオンの遺体をそのままおいておくことはできません。
レオンが亡くなってから二人で散々泣いて、落ち着いた頃にペット葬儀について調べました。

条件
・立ち合いができる
・合同葬ではない
・返骨してくれる
・明日(1月6日)やってくれる

当然ながら、初めてのペット葬儀なので「ちゃんと」やってくれるところが良かったけど、そもそも「ちゃんと」とは…?となりつつ、実績数が多く、電話ですぐ連絡がついて翌日1月6日にできること、火葬車で来てくれて自宅で葬儀(セレモニー)・敷地内で火葬をしてくれることなどが決め手になり、ジャパン動物メモリアル社さんにお願いすることにしました。
午後13時ごろに来てもらうことになり、それまでに家を整えて、レオンを送り出す準備をすることにしました。
タオルで包んだ保冷剤でレオンの身体が傷まないようにして、暖房を点けないリビングでその日を過ごしました。

⚠️レオンの遺体の写真があります↓

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そのままでいるのもかわいそうなので、ひとまず近場のスーパーに売っている仏花を買ってきてもらいました。
ボリューム無くてスカスカでちょっと笑いました。
全盛期のほぼ半分の3.3kgまで体重が落ちたとはいえ、やっぱりレオンは大きいんだなあ、と思ったのを覚えています。

口にチューブを挿管されていたため、よだれでレオンの顔周りが汚れていたので温タオルで拭いてあげたけど、すでにカチカチになってしまっていて、うまくきれいにしてあげられなかった。
きれいな姿で送ってあげたかったのに。ごめんね。

レオンと人間が一緒にバタバタと帰って来たのにびびって巣にこもっていたチロが夜になってやっと出て来ました。
わかっているのかいないのかはわからないけど、レオンの入っている箱を覗き込んでいます。

⚠️レオンの遺体の写真があります↓

⚠️レオンの遺体の写真があります↑

いつも通りソファに座って、この角度から見るレオンの耳がぴくぴくと動いたように見えてしまい、何度も「実は生きているのでは?」と思って何度もレオンに触れました。
触れるたびにレオンの身体は冷たく、かたくなっていて、でも耳は、肉球は、お腹はまだ柔らかいままでした。

1月5日は家族全員が揃う最後の夜だったので、みんなで一緒に眠りました。
もちろん寝付けないです。部屋が静まりかえった時に聞こえる吐息がまるでレオンの寝息のようで、もしかして、と思ってまたレオンに触れたりしました。
毛並みも手触りも生きていた時と変わらないのに、ただ体温がない、鼓動がない、もう動かない、という事実が本当に本当に辛くて悲しくて、レオンに触れては泣いてました。
しかも寝て起きたらレオンを火葬しないといけないんです。耐えられる気がしない。
でも送り出すなら、派手に送ってあげたいというエゴ満載なので、1月6日の午前中に派手なお花を買って来てレオンを派手に飾ってあげようと思いました。

20201126
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【レオンについて#9.5】後悔の書き起こし

読み飛ばして構わない、私のぐちゃぐちゃな気持ちの書き起こしです。
今は何も忘れられなくて忘れたくなくて日々辛くてしんどいんですけど、いつかこの日々を忘れる日がきっと来るので、忘れたくないので書き残しておきます。

私の実家では猫を筆頭に犬、うさぎ、ハムスター、リスなど色々飼っていて、そして幸運なことに、その誰の死に目にもあっていなかった。
実家で飼っていた、一番かわいがっていた20歳の猫の死に目にもあえず、ペット共同墓地に納骨される前になんとかお骨に会いに行けたぐらいでした。
だから、いざ自分の飼い猫が亡くなったとき、自分がどうなるかわからなかった。

ブログを書いているのは全部終わった2025年1月末。
レオンがいなくなってから今日まで、毎日あのときああすれば良かった、こうすれば良かったを何度も思い返している。

毎朝起こしに来ていたレオンが起こしに来なくなった時点で「何かおかしい」と思うべきだった。
ずっと寝てばかりなのも、シニア猫だから、としか思わなかった。
体重が4kg下回るほど痩せる前に気づけたはずなのに気づけなかった。
猫の異変にはすぐ気づける、と思っていた。慢心だった。
うちで大変なのはチロだけ、レオンは健康、だと思っていた。これも慢心だった。

ずっと「もっと早く迎えに行けば良かった」とあの日を後悔している。
1月5日の午前の面会の時点で酸素室レンタルをさっさと決めて、さっさと借りに行けば良かった。
14時に取りに行く、と連絡はしたけど、本当はもっと早く行けたはず。
行かなかったのは、そうは言ってもレオンはきっと大丈夫だろう、という変な自信があったからだと思う。本当に馬鹿だ。
私たちが家で休んでいる間もレオンはずっと苦しんでいたかも知れないし、診療明細見ると”蘇生処置”とあったので、実はもうすでに一度死んでいたのかも知れない。
私たちが迎えに来るまで、できれば家に帰れるまで、無理やり生かしていたんだなぁと今更理解して、レオンに無理をさせてしまっていたのかと思って、なんて酷いことをしたんだろうと思って後悔してる。

酸素室を借りに行く道中で病院から電話がかかってきたときに引き返せば良かった。
そしたらもう少しだけ家で生きられたのかも知れない。
少しでも病院で苦しむ時間を短くしてあげられたのかも知れない。
連れて帰りたい、死に目に会いたい、できれば家で最期を看取りたい、というエゴで苦しさを引き延ばしてしまったのかも知れない。
もっと早く迎えに行けば良かった。

この気持ちを一人で抱えていられなくて、先日ついに夫に話をした。
「酸素室を取りに行くのやめて、引き返せば良かった。どうせ使わないってわかっていた」
「どっちにしても後悔はしてると思う。酸素室取りに行くのやめてレオンを連れて帰っても酸素室無くて苦しみながら死ぬ姿を見たかもしれない。そしたら「酸素室借りてくれば良かった」と後悔する。生き物と生活するってこういうことだよ。愛情を注げば注ぐほど、失った時の悲しさが深い」
レオンが死んだ時、私ってこんなでかい声で泣けるんだな、と思ったけど、夫も同じぐらいでかい声出して泣いていた。
夫もレオンのことを大事にしてくれていたし、愛を注いでいてくれたんだなと改めて感じた。

ブログやSNSとは違うところでこの日々の感情を書き残していて、ずっと「辛い」とか「しんどい」という言葉を使っていたけど、やっとこの感情に相応しい言葉を思い出した。
「悲しい」だった。
レオンが入院してからずっと寂しくて悲しかった。
レオンが死んでしまって、今日までずっと悲しかった。
多分まだまだずっと悲しみが続く。
レオンの写真や動画を見るたびに、このブログを書くたびに涙が止まらないんだけど、夫も同じように悲しんでいるんだなと知って、悲しいのは私だけじゃないんだなと思って正直安心したところはある。

チロの1回目の脳腫瘍の終わりのブログに「「後悔しない」選択を」とか書いたけど、それはチロが生還したからこそ書けた綺麗事だったな、と今となっては思う。
どんな選択だとしても、今は後悔しかない。

20240906

【レオンについて#9】はじめてのさよなら

タイトル通り、さよならのお話です。

1月5日午後
レンタルした酸素室を車に乗せて、病院まで戻ってきました。
いつも通り面会のところまで行くと、いつもの酸素室にレオンはいませんでした。
別室のベッドで横たえられ、身体中にいろんな機械を付けられて、口には酸素吸入用のチューブを挿管されて、私たちが来るまで文字通り”生かされている”だけでした。
レオンの顔を覗き込むと、私のことがわかるのか声にならない声で鳴きました。
限界です、もう頭がおかしくなりそうで涙が止まりませんでした。
これ以上辛い思いさせたくない、こんな姿見たくない、早く連れて帰ろう。
しんどすぎるし場違いすぎるので病院内での最後の姿は写真を撮りませんでした。

レオンについて
・体重は入院時3.8kgから3.3kgへ
・どうしてこんなに急変したのかわからない
・正直家までもつかわからない
・家に着いたらすぐ酸素濃縮器をつけてレオンに酸素吸わせてあげる
・酸素室はレオンに酸素吸わせてる間に組み立ててすぐに酸素室に入れてあげる

最後のお会計を済ませ、身体中に付けられた機械を外し、もう車に乗って帰るだけの状態になってから口に挿管していたチューブを抜いてもらいました。
連れてくるのに使ったキャリーケースを預けたままだったので一緒に返してもらいました。
キャリーケースにレオンを入れますか?とも聞かれたけど、寝そべったレオンでは入り切らないので、念の為にと持ってきていたバスタオルでレオンを包み、抱っこして車に乗りました。
病院から家までは車で近いはずなのにとても遠く感じました。
早く帰って、一瞬でもいいからチロに会わせてあげたい。最期は家で迎えさせてあげたい。
全部私のエゴですが、お願いだから家まで一緒に帰ろう、と車の中でずっとレオンに話しかけていました。

抱っこしているレオンの手足が少し動いているのを感じて、生きていることを感じていましたが、急に足がびくびく、と動いたかと思うと、ぱたりと動かなくなりました。
もしかして、車の中で?と思って号泣していたら手足が動きました。
そうだよね、こんなところで死なない。家に帰りたいもんね、と声をかけ、なんとかマンションまで辿り着きました。
私はレオンを、夫は酸素濃縮器を抱えて走って家に帰りました。

家に着いて、急いで夫が酸素濃縮器のセットをしようとしましたが、そんなことしなくていい、と伝えました。
そんなことより、レオンのところに来て、と。
チロのいるリビングに入る直前か直後か分かりませんが、レオンが息を引き取っていました。
もしかしたら車の中で?とも思ったけど、レオンを抱えて座ったソファやその時履いていたジーンズにレオンのおしっこがかかっていたので、家で亡くなったのだと信じています。
出会ってから16年と3ヶ月でした。
おかえり。今日まで頑張ってくれてありがとう。

最期のお会計 247,111円 詳細は下記

診療明細数量単価金額
再診1500500
入院(猫)161,98011,880
注射 粘膜保護・抗生剤等101,90019,000
注射73,00021,000
注射料 ドブタミン・ドパミン21,0002,000
注射料 ハンプ33,0009,000
エックス線検査35,50016,500
超音波 心臓25,00010,000
血液一般検査・CBC41,7006,800
血液生化学検査3259018,880
電解質41,0004,000
夜間管理24,5009,000
酸素室管理65,00030,000
注射料 ダンプロン101,00010,000
注射料 セレニア52,15010,750
経鼻カテーテル留置15,0005,000
血圧検査12,2002,200
静脈カテーテル留置(血管確保)31,6504,950
静脈点滴(10kg未満、1日につき)65,00030,000
T4(甲状腺)13,8003,800
蘇生処置115,00015,000
超音波 一部12,0002,000
挿管管理 1hr毎2.507,50018,750
小計261,010
10%外税26,101
内金-40,000
合計247,111円

【レオンについて#8】1月5日

1月5日午前
1月4日に病院からの折り返し連絡がなかったので、この日も午前中から病院へ面会に行きました。
予想していなかったレオンの姿を見ることになります。

経鼻カテーテルを着けられ、酸素室でぐったりとしていました。
取れていたはずの点滴もまた付けられていました。
前日の帰り際、確かに少し様子はおかしかったけど、まさか一晩でここまで変わるとは。悪い予感が的中してしまった。

レオンについて
・昨夜から状態が悪くなっている
・拘束型心筋症
・左心室が膨らまないから全身に血液(酸素)を送れない
・肺炎、肺水腫は改善している
・今は経鼻カテーテルで流動食を与えている
・正直予後は悪い、いつまで持つか断言できない。良くて1ヶ月
・今連れて帰るか酸素室借りてきたら連れて帰るか

1月4日に電話で聞いていた埼玉の病院への転院については無しになりました。
A先生としては不整脈があるので埼玉の病院へ転院させ、ペースメーカーの埋め込み手術を検討していたようですが、埼玉の病院からはレオンの今の状況ではおすすめできない、と回答があったようです。
「どうしますか」とA先生から聞かれました。
もうどうしようもないです。レオンは今日死ぬのか、明日死ぬのか。

もしかしたら病院が嫌いで弱っていて、家に連れて帰ったら持ち直すかも知れない。という淡い期待も、ほんのほんの少しだけ持っていました。
ただもう、この姿を見て今までずっと考えていたけど口に出せなかった”安楽死”について、ついに質問しました。
肺水腫は地上にいるのに溺れているような状態だと聞きました。
苦しいまま窒息死させるのは絶対に嫌で、そんな苦しい思いさせるぐらいなら、いっそ、と思っていました。
肺炎と肺水腫は改善しており、自発呼吸はできているらしく、苦しくはないとのことです。
それでも「どうしますか」の問いに、答えることができませんでした。
一緒に来ていた夫と、一度帰って相談し、午後の診療時間にもう一度来ることにしました。

家に帰ってからは検討していた酸素室のレンタルをすることにしました。
決めたのはテルコム株式会社の酸素室レンタルです。
決め手はプラン変更が可能(別途手数料有)なことと、1ヶ月単位で”やめる”ことができるからです。
予後が悪い、ということだったので正直今日退院させてもいつまで生きられるかわかりません。
年間契約のレンタルだと持て余す可能性があったためです。
配送だと翌日以降ですが、取りに行くなら当日受け取りが可能だったので電話連絡の上、14時ごろに酸素室を受け取りに行き、そのまま午後の診療時間にレオンを迎えに行くことにしました。
少し時間があったので、人間たちもお昼を食べて休みました。

私たちが酸素室を借りに行ったのは足立区の営業所でした。
家からは30〜40分かかります。
向かっている最中に病院から電話があり、早めに決断をしてほしい、と言われました。
今酸素室を取りに行っていて、そのまま病院に迎えに行きます、と答えました。
できるだけ早く、と言われたので今引き返すか、酸素室を取りに行くか一瞬悩みましたが、もう営業所がすぐそこだったので酸素室を取りに行くことにしました。
足立区の営業所に到着し、使い方の説明を聞き、書類を書き、初期費用を支払い、車に乗せて病院まで走ります。
営業所を出る直前、また病院から電話があり「できるだけ早く」と言われました。
移動する車の中で、きっと酸素室は必要ないだろうなと思いました。
こんなに急かすということは、多分今なんとか生かしている状況だということは察しがつきます。
でも行くしかない、レオンの生命力を信じるしかないので、安全運転心がけてもらいつつ、病院へ急ぎました。


【レオンについて#7.5】転院の可能性

1月4日の続き
病院を後にして、買い物を済ませ帰宅したところ、病院から電話がありました。
何かあったのかと思い慌てて電話に出てみると、レオンの心臓病についてはより大きな病院に転院した方がいいかも知れない、という連絡でした。
転院先の病院はチロルが脳腫瘍の手術で2回お世話になった埼玉の病院でした。
私たちとしても様々な専門医の揃うその病院なら安心して預けられるので、転院の必要があるならすぐにでも連れて行きます、転院の手筈を整えてください、とお願いしました。
転院予定の病院と調整します、とのことで電話は終わり、その後の折り返しを待っていましたがその日の連絡はありませんでした。
いつ頃折り返しもらえるのか電話で聞いておけばよかったです。

1月4日と1月5日の間の話でした。
今までなんとかポジティブでいようとしてましたけど、そろそろ最悪なパターンしか考えられなくなってきました。

【レオンについて#7】退院を目指して

1月3日
この日は担当のA先生がお休みだったため、面会に行っても特に誰からも現状の説明がありませんでした。
酸素室の酸素濃度は34%ぐらいで、酸素室の扉を開けてレオンに触れているとゴロゴロ言ってくれるけど、それでまた苦しくなってしまうようで、酸素濃度が26%ぐらいに下がってしまったところでレオンに触れるのをやめて扉を閉めました。

ガラス越しに見ると手首についていた点滴は抜けているようで、また少し回復しているのかな?と思いました。
恐らく自分では食べていないらしく、与えられた流動食が口周りについていたり、おしっこのしてあるペットシートの上に寝ているようだったので、明日以降顔や身体を拭いてあげられないか先生に相談しよう、と夫と話をしました。
実際の顔や、撮った写真を見た感じ、顔つきは普段のようでした。

この日の夜に夫が帰省から戻ってきたので、レオンが退院した時のために生活しやすいように環境を整えよう、家を清潔にしよう、と話をしました。
入院する前日ぐらいにレオンがソファに乗るのにジャンプに失敗してしまい危なかったので、ひとまずはソファの脚を外して高さを下げました。
ついでに今の家に越して来てからずっと使っていたカーテンのアジャスターフックがいくつか壊れていたので、カーテンも新調することにしました。
レオンが帰ってきたら今までと同じ生活にはならないだろうから、と二人とも介護を覚悟しました。

1月4日
いつも酸素室の奥の方にいたのにこの日は手前側に顔がありました。
痩せました。しみじみ痩せたなと思いました。
自分で毛づくろいもできないから毛並みもゴワついていました。

レオンについて
・利尿剤が効きすぎてカリウムが不足している
・排尿はできていて、肺の水はずいぶん抜けている
・左心房は大きいが、心臓の収縮はちゃんとできている
・呼吸は安定している
・自発的には食べないけどちゅーるを口に付けると食べる
・血栓症の疑いがあり、血栓を溶かす投薬もしている
・甲状腺(代謝を促進するホルモン)の値が低いから元気がない

確かに元気はなかったです。
面会の帰り際にレオンの顔を見ると、瞬膜が両目とも1/3ぐらい出ていました。
さっきまで出てなかったのに、と思いA先生に伝えたところ、この後も様子見ておきます、と言われました。

日によって話は変わりますが、酸素室の準備をした方がいい、という話になりました。
基本的には酸素室に入れっぱなし、レオン自身が出たがるなら出してあげればいいけど、おそらく基本的には酸素室の中で生活を送ることを考えた方が良い、ということでした。
翌日も午前中に来ることを伝えて病院を後にしました。
病院を出てからはSNSで酸素室をレンタルして使っている猫ちゃんの投稿を見て、小さいのがいいのか大きいのがいいのか悩みました。
まだ楽観的に考えていたので、酸素室にトイレ入れるのはレオンが嫌がりそうだから、小さい酸素室レンタルして、酸素室の近くにシステムトイレ置こうかなとか相談していました。

【レオンについて#6】レオンの耳

1月2日
この日は小型犬さんとの相部屋は解消され、ひとり部屋になっていました。
酸素室の酸素濃度は28%でした。

レオンについて
・呼吸数安定してる
・肺の水はほとんど抜けてる
・肺炎が少しありそう。治療する
・排尿あり、排便なし
耳の反応悪い(後述します)
・口に入れれば流動食(ちゅーる)は食べるけど、ドライフード・ウェットフードどちらも自発的に食べない
・水は飲む
・ゴロゴロ言うと苦しくなっちゃう
・まだ心臓エコー撮ってない(午後に行う予定)

酸素室を開けていいよと言われたので、レオンに触りました。
回復傾向にあるようなので、顔つきが少し元気ないけど「頑張ろうね、大丈夫だからね」と声をかけました。
酸素室を開けたことで28%だった酸素濃度が24%ぐらいに下がると、やはり苦しいのか開口呼吸まではしないものの鼻翼呼吸(鼻の穴を大きく膨らませてする呼吸)だったので急いで酸素室を閉めました。

今まで家から離れたことなんてほとんどなかったのに急にこんな狭いところに閉じ込められてかわいそうだなと悲しくなりましたが、今のレオンにとってはここが一番安全なのでかわいそうとか言ってられませんでした。

耳の反応悪いについて
先に書いた聴力についてです。
体調を崩す前から、呼びかけても振り向かない、耳が動かないことがあり、聞こえてない?と思う瞬間がありました。
コミュニケーションに不便はなかったので気にしていませんでしたが、入院ついでにA先生に聞きました。
レオンの耳の横で指を鳴らしても反応せず、聞こえづらい状況かも、とのことでした。
聞こえているかどうかを調べるには、全身麻酔かけて電気信号流すらしいんですけど、この病院にはその設備が無いのでできない。やるならどこか紹介します、とのことでした。
別に耳聞こえてなくても生活に支障ないし、そこまでしなくていいやと思いました。
そもそも16歳なので、加齢による聴力の衰えぐらいあるでしょう。
(実家の犬も老化で耳が聞こえなくなり、目も見えなくなりました)
ちなみに何か病気によるものなら中耳炎、その場合は耳を痒がったり斜頸がある、とのことでした。
耳の痒がりは確かにあったけど、外耳炎だったようなのでそれはまた違うのかな~となりました。
まぁやはりどうやら耳は聞こえにくい状況のようです。

【レオンについて#5】新年明けまして面会

1月1日
日付が変わる瞬間はとりあえず家にいる面子(私・夫・チロル)で集合してカウントダウンしました。
これはチロの入院のときも思ったけど、レオンが入院したことで家で看護・介護の必要がなくなって、なんだかんだで人間たちは一息つけました。
だらだらと夜更かしをしてしまったので、ひとまず適当な時間に寝ましたが夫が帰省するので何とか起きて見送り、二度寝して午後にレオンのいる病院へ面会に行きました。

病院内の酸素室が足りないため、この日はケージに入った小型犬さんと相部屋でした。
実家の犬とめちゃくちゃ喧嘩してたレオンなので、よその犬さん大丈夫だろうか…と思いましたが、息苦しさからか大人しく横になっていました。
レオンの主治医となってくれたA先生に色々と話を聞きました。

レオンについて
・利尿剤打ったので排尿できてる
・昨日・今日のレントゲン撮って比較したところ、肺の水は少し抜けてるがまだ残っている
・呼吸が安定しないので心臓のエコーはまだ撮っていない
・食欲あまりない
・心臓病の発症には年齢は関係ない
・肺水腫治療しても再発のおそれはある
・大きくなった心臓を強心剤で小さく(元のサイズに)してあげないと心臓の能力が足りず全身に血液を運べない
・強心剤使うか、血管を広げる薬で心臓の負担を下げる
・現状は好転していて、様子を見つつ強心剤・利尿剤をメインに治療していく方針
・血液検査の結果としてはレオンの腎臓の数値は同年代にしては良好
・猫は心雑音が聞こえにくいので心臓病の発覚が遅れがち

酸素室について
・現状は検討段階でいい
・酸素室が必要ない状態に病院でしていくつもり

退院は1週間程度をめどに、ということだったので、酸素室レンタルについてはもう少し考えることにしました。
ちなみに、しばらくは病院の酸素室で入院とのことでした。
酸素室の酸素濃度(この日は32%)を少しずつ外部と同じになるまで下げていき、そこで息苦しそうにしていなければ1日酸素室から出た状態で過ごす、それで大丈夫そうであれば心臓病の治療を並行して行いつつ退院、という流れでした。

心臓病については完治はしない病気なので、投薬で進行を遅らせることしかできないようです。
退院後の投薬、経口は失敗の可能性が高いので皮下点滴でできたりしませんか?と聞いてみたところ、基本的には経口だけど点滴で与えることもできるとのことでした。
ただ経口薬よりは値段が上がるので、そこは退院後に相談しましょう、ということにしました。

頑張っていて本当に偉い。生きていて本当に偉い。