1月5日午前
1月4日に病院からの折り返し連絡がなかったので、この日も午前中から病院へ面会に行きました。
予想していなかったレオンの姿を見ることになります。
経鼻カテーテルを着けられ、酸素室でぐったりとしていました。
取れていたはずの点滴もまた付けられていました。
前日の帰り際、確かに少し様子はおかしかったけど、まさか一晩でここまで変わるとは。悪い予感が的中してしまった。
レオンについて
・昨夜から状態が悪くなっている
・拘束型心筋症
・左心室が膨らまないから全身に血液(酸素)を送れない
・肺炎、肺水腫は改善している
・今は経鼻カテーテルで流動食を与えている
・正直予後は悪い、いつまで持つか断言できない。良くて1ヶ月
・今連れて帰るか酸素室借りてきたら連れて帰るか
1月4日に電話で聞いていた埼玉の病院への転院については無しになりました。
A先生としては不整脈があるので埼玉の病院へ転院させ、ペースメーカーの埋め込み手術を検討していたようですが、埼玉の病院からはレオンの今の状況ではおすすめできない、と回答があったようです。
「どうしますか」とA先生から聞かれました。
もうどうしようもないです。レオンは今日死ぬのか、明日死ぬのか。
もしかしたら病院が嫌いで弱っていて、家に連れて帰ったら持ち直すかも知れない。という淡い期待も、ほんのほんの少しだけ持っていました。
ただもう、この姿を見て今までずっと考えていたけど口に出せなかった”安楽死”について、ついに質問しました。
肺水腫は地上にいるのに溺れているような状態だと聞きました。
苦しいまま窒息死させるのは絶対に嫌で、そんな苦しい思いさせるぐらいなら、いっそ、と思っていました。
肺炎と肺水腫は改善しており、自発呼吸はできているらしく、苦しくはないとのことです。
それでも「どうしますか」の問いに、答えることができませんでした。
一緒に来ていた夫と、一度帰って相談し、午後の診療時間にもう一度来ることにしました。
家に帰ってからは検討していた酸素室のレンタルをすることにしました。
決めたのはテルコム株式会社の酸素室レンタルです。
決め手はプラン変更が可能(別途手数料有)なことと、1ヶ月単位で”やめる”ことができるからです。
予後が悪い、ということだったので正直今日退院させてもいつまで生きられるかわかりません。
年間契約のレンタルだと持て余す可能性があったためです。
配送だと翌日以降ですが、取りに行くなら当日受け取りが可能だったので電話連絡の上、14時ごろに酸素室を受け取りに行き、そのまま午後の診療時間にレオンを迎えに行くことにしました。
少し時間があったので、人間たちもお昼を食べて休みました。
私たちが酸素室を借りに行ったのは足立区の営業所でした。
家からは30〜40分かかります。
向かっている最中に病院から電話があり、早めに決断をしてほしい、と言われました。
今酸素室を取りに行っていて、そのまま病院に迎えに行きます、と答えました。
できるだけ早く、と言われたので今引き返すか、酸素室を取りに行くか一瞬悩みましたが、もう営業所がすぐそこだったので酸素室を取りに行くことにしました。
足立区の営業所に到着し、使い方の説明を聞き、書類を書き、初期費用を支払い、車に乗せて病院まで走ります。
営業所を出る直前、また病院から電話があり「できるだけ早く」と言われました。
移動する車の中で、きっと酸素室は必要ないだろうなと思いました。
こんなに急かすということは、多分今なんとか生かしている状況だということは察しがつきます。
でも行くしかない、レオンの生命力を信じるしかないので、安全運転心がけてもらいつつ、病院へ急ぎました。
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