【猫の闘病#10】MRI撮影の結果と決心

MRIを撮影したのと同じ敷地にあるC病院で診察をしてもらう日が来ました。
この日の体重は1.85kg。
以下MRI撮影してわかった内容となります。
腫瘍ができたのは右脳でした。
右半分上部あたりに大きめの腫瘍が1つと、右目下あたりに小さめの腫瘍が1つありました。
大きめの腫瘍は立てなくなりやすい場所にできているようです。
手術をお願いするかどうかの事前の診断の時点ではおそらく髄膜腫だろうということでした。
髄膜腫の場合は開頭手術で取り除くが、リンパ腫だった場合は抗がん剤治療の扱いになります。
腫瘍はゆっくり大きくなっているとのことです。
上部の腫瘍は比較的取りやすい位置にある、ただし、右目下あたりの腫瘍は、実際に見てみないと判断できないけど頭頂部からの手術では取りにくい場所にあるようでした。

腫瘍に押し出された脳が頭蓋骨から出ているため、脳ヘルニアを起こしており、そのため手足がぴんと伸び切ってしまっていたようです。

手足が伸びて自分の意思で起き上がれないチロル
膝に乗せてもピンと伸びたままの手足
診療費
初診料 11,000円
神経学的検査 通常 11,000円
他施設で実施されたMRI/CT読影料 22,000円
合計 44,000円

手術を行えばチロルの状況が改善される可能性は高いとのことでした。
ただ、MRI撮影の時と同様に全身麻酔をかける必要があり、その不安はぬぐえないままでした。
また、入院費を含む手術費用の概算は、最低でも120万円でした。
小さい腫瘍が手術で取り除けない(取り除かない)場合は放射線治療で取り除けるということでしたが、だいたい60万円から100万円程度かかると言われました。

今の時点であれば、2週間後に手術の予約を入れられるということでした。
手術するしないは一度帰ってから検討していいけど、すぐに手術の枠が埋まってしまい、手術可能日が伸びる可能性があるということで、提案された2週間後に手術の予約をお願いすることにしました。
手術費用のことや、全身麻酔への不安などがあり、一度持ち帰って夫婦で相談することにしました。

正直、手術はしたいと思いましたが、金額の大きさにビビっていました。
2019年末からのチロルの謎の体調不良からの通院に始まり、MRI検査、手術から退院に至るまで、正直めちゃめちゃお金かかりました。
我が家は一応共働きではありますが、私が時短勤務だったり趣味にお金をかけすぎていて、私個人の収入ではまかなえないほどの金額です。
元々は私が独身時代から飼っていた猫なので、猫費用に関しては私が負担するつもりではいましたが、まさかこんな大事になるとは思っておらず…正直「お金」の面でチロルの手術などはあきらめた方がいいのかなと思っていました。

でも夫が「後悔のないようにしよう」と言ってくれたり、私の両親から「猫の手術?あんたの夫は大変だね!」と夫が言われた時も「大変なのは俺じゃなくて手術を受けるチロルだから」と言ってくれたり…甘えてばかりですが、この言葉でチロルの手術をお願いすることを決めました。

元々2倍近く体重の違うレオンとチロルだったけどますますチロルが小さく見えた頃

【猫の闘病#8】MRI撮影を決心

12/26に診察したところ、2.1kg。
これ以上この状態でこの子が体重が増えることは難しいと思う、早い段階でMRIを撮った方がいい、という主治医の言葉を受け、ついにMRI撮影をする決断をしました。
この日は再診料のみかかりました。

診療費
再診 600円
書類作成料 0円
合計 600円

翌日12/27に予約を取り、専門の施設までチロルを連れて行きました。
MRIの撮影をする担当の先生にと対面し、今のチロルの状態を診てもらい、これから行うMRI撮影についての説明をされ、同意書へのサインを求められました。
勿論サインはするんですが、麻酔が死因になるかもしれない、という恐怖が拭えませんでした。
MRI撮影は全身麻酔を施してから行うため、時間がかかると言われていました。
撮影後に全身麻酔から目覚めたら連絡をします、ということだったので病院にチロルを預け、私たちは近くのファミレスで時間を潰すことにしました。
「目覚めなかったらどうしよう」と不安になり、食欲もなくどうやって時間を潰していたのか記憶がありません。
はやく病院からの電話が来るように、と考えていたんだと思います。

チロルを預けてから2時間ぐらい経った頃、病院から電話があり病院へ戻りました。
どうやら無事に目覚めていたようです。
結果、脳腫瘍と判明しました。
脳腫瘍が脳を圧迫して頭蓋骨から漏れているという脳ヘルニアも併発していたようです。

「まさかチロルが脳腫瘍なんて」という思いと、「なんでもっと早く連れてきてあげなかったんだろう」という後悔で涙が止まりませんでした。
猫は体調不良を隠す生き物なので、それが表に出てくるってことはよっぽどひどい状態だということは知識として分かっていたはずなのに、いつまでも「まさか」「そんなわけない」という気持ちだけでこの辛さを長引かせてしまった後悔が今もすごくあります。

MRIを撮影した施設と手術ができる病院は同じ敷地内にありますが、あくまでこの日はMRIの撮影のみの予約だったため、撮影を終えたチロルを連れて帰路につきました。

夫がずっと運転してくれていたのですが、私は後部座席でチロルの入ったキャリーを抱えてずっと後悔の念に駆られながら泣いていました。

診療費
MRI検査(1部位) 80,300円
MRI造影検査(1部位)10kg未満 6,600円
脳圧降下剤 20kg未満 3,300円
注射処理 1,650円
酸素室 10kg未満(60分) 2,200円
合計 94,050円