【猫の闘病#16】入院中のメモ(⚠️手術痕画像注意)

術後の状況は面会へ行く日以外は病院へ電話し確認していました。

電話にて。
手術から2日後、手術当日より少し増やしてあげているけど、自分から食事を食べに来ることはない。
シリンジで流動食をあげている感じ。
飲み込みも問題ない(誤嚥の心配がない)ようなので、投薬も点滴からではなくシリンジで行っている。
発作も起きず、経過は概ね良好。

週末に夫と一緒に面会しました。
発作もなく、状態は良好。
見たところごはんはドライフードをふやかしたものをあげているよう。
この間来たときは横に寝そべるような感じだったが、今日は香箱座りに近い感じで座っていた。
まだ左前足が内側に入り込んでるかな…でも意識ははっきりしてて目も合う。
病室内にトイレが設置されていたが、緊張からかまだ自分で排泄はしていないらしい。
(先日の面会時も適宜負担のかからない範囲で尿は抜く、と言っていた)この状態であれば、来週前半には退院できそう、という主治医のメモもありました。
(土日は主治医はおらず、専任のスタッフで面倒を診ている)

ブランケットに包まるチロル

電話にて。
前日からヒルズのa/d缶をあげていて、それまではシリンジを使って口に入れて食べさせていたけど、今日からはお皿に入れて置いておくと自分から食べるようになった
あげた分はすべて食べきっている。
食事を変えたからなのか少しお腹を壊しているのか下痢っぽい。
今は下痢止めも服用している。
立って歩こうとしているらしく、ふらついたり転んだりしているが体調は悪くない。
排尿は相変わらず緊張からか自分からはしていないらしく、マッサージしたりカテーテルでとっているらしい。
今(午前中)は病室(という名のボックス)から広い部屋に移して一人だけの環境にしてあげて自分からトイレに行くか観察中。
退院はまだ日程が確定していないが、家に帰ったら安心して自分からトイレに行くかも、とのこと。

電話にて。
立ち上がろうとするがまだふらつきがあり、左に転ぶことがある。
ごはんはドライフードも食べられるので頭の痛みはあまりないかも知れない。
ごはんはあげた分は全部食べ切っている。
モルヒネ系の痛み止めを使っていたが、今はあげたりあげなかったりしている。
モルヒネ系の痛み止めはおしっこが出づらくなるらしい。
痛み止めをあげないことでおしっこを自分からするようになった。
早ければ今週半ばにはもう退院できそう。
お迎えの調整をしてください、とのこと。

電話にて。
今日も状態は良好だが先日の下痢以来排便はなし。
また、緊張からか自分からの排尿もなし。
食事はあげた分は完食する。
おうちに帰ったら安心してトイレに行くかも、とのこと。
そしてそしてなんとこの電話の翌日に退院の予定です。
生憎雨の予報でしたが、家にいた方が精神的に落ち着くと思う(私も含めて)ので朝イチで迎えに行きます。

最後に術後のチロルの画像を載せます。
開頭手術のため、頭部に縫ったあとがあり、また痛々しい姿です。
苦手な方は閉じてくださいね。

ハリポタのドビーに似てるな…と思っていました。
病気で動けず自分で思うように毛づくろいできていなかったので、ちょっと汚れています。

【猫の闘病#15】術後の面会(⚠️手術痕画像注意)

手術の翌日、仕事は半休を取り術後のチロルへ会いに行きました。
術後の姿を一人で見るのは正直不安でいっぱいでしたが、夫は会社を休めなかったため、片道1時間を越える道のりを経て病院へ。

面会させてもらったとき、チロルは病院が用意していたフリースに隠れていました。
頭部から顔の右半分の毛は剃られていて、縫われた傷跡が痛々しくもともと小さかった彼がますます小さく見えてすごく辛くなってしまいました。

もちろん無事に手術が終わり、生きていることに感謝していますが、見たことないぐらい弱り切った姿に涙が出てしまいました。
声をかけるとこちらを見て目を合わせてくれます。
何枚か写真を撮り、動画を撮り(病院許可済み)、夫にも連絡をしました。

元気だった時のまたたびを嗅ぐチロル

手術を行ってくださった先生から術後の経過をお話があるとのことだったので、診察室に私だけ行きました。
チロルとはこの日はこれでお別れです。

術後の経過はすこぶる良好、とのことでした。
先生曰く、手術前よりも早く動けるようになっていて、病室に移されてからもすぐに隠れるように匍匐前進のように動いていたそうです。

取るのが難しいかも、と言われていた小さい腫瘍は、大きい腫瘍を取り除いたあと、ある程度特定していた場所の脳を除けたら見つけられたので取り除いたとのことです。
開いた頭部を閉じるころには脳の形が正常な状態に戻ってきていたらしく、術後のMRIを見せていただきましたが、術前には腫瘍で圧迫されていた脳の形が、少し左に寄ってはいるものの、ほとんど「脳」の形になっていました。

今後3週間~4週間程度の期間で正しい形に治っていくと思う、というお話でした。
頭蓋骨に穴を開けて手術を行ったのですが、どうやって閉じるんだろう…と思っていたのですが、チタンのメッシュプレートで穴を覆い2ミリ程度のサイズのネジで留め、筋肉などを乗せて皮膚を繋いだとのことでした。

C動物病院ではかつては人工関節などにも使われるような素材で穴をふさいでいたらしいのですが、老猫(老犬など)の場合、感染症の懸念があるため、今はチタンに変えたそうです。
退院の目途はまだ立っていませんが、チロルの回復は早い方だよ、と先生に言われました。

ただし、退院後も転倒や特に転落には気を付けるように、と注意されました。
ある程度動けるようになると、平行移動だけではなく上下移動もしたくなる、し始める可能性があり、万が一キャットタワーなどから転落した場合が一番危ない、と言われました。
キャットタワーは片付けるか、人がいないときはケージなどでチロルの動きを制限するなど、環境を整えてあげる必要があるそうです。
うちにはレオンもいるため、キャットタワーをなくすことは難しいかな、と思うのでケージの導入を考えています。

小さくて痛々しい姿のチロルを見るのはつらくてつらくて仕方がないんですが、家にいない、会えないことの方がつらくて寂しいので早く会いたいし早く帰ってきてほしいなと思っていたことを覚えています。

最後に術後のチロルの画像を載せます。
開頭手術のため、頭部に縫ったあとがあり、また痛々しい姿です。
苦手な方は閉じてくださいね。

【猫の闘病#14】手術の結果と入院生活

当日朝11時から手術開始でした。
都度病院からは状況の連絡をいただき、夕方に手術終了の連絡が来ました。
術後の連絡の時点で全身麻酔からも覚醒しているようでした。

【猫の闘病#10】MRI撮影の結果と決心にも書きましたが、腫瘍ができたのは右脳でした。
右半分上部あたりに大きめの腫瘍が1つと、右目下あたりに小さめの腫瘍が1つありました。
手術をお願いするかどうかの事前の診断の時点では、上部の腫瘍は比較的取りやすい位置にある、ただし、右目下あたりの腫瘍は、実際に見てみないと判断できないけど頭頂部からの手術では取りにくい場所にあるようでした。

手術前の動けないチロル

右目下あたりの腫瘍を取り除く場合、頭頂部からではなく顔の横からの手術が検討されますが、その場合顔面神経をほぼ確実に切ってしまうため、顔の右半分に後遺症が残る可能性が高く、かつ「てんかん」も発症しやすい場所のようです。
右側の顔面神経を切ってしまった場合、右目が閉じれなくなったり口の右半分が閉じられず垂れてきてしまったり、今までも割と大変だった生活レベルがさらに落ちる、というお話でした。
小さい腫瘍については当日大きい腫瘍を取り除いてから判断する、ということでした。

結果としては頭頂部からの手術で大きい腫瘍も小さい腫瘍も取り除けたようです。
取り除いた腫瘍を見ても髄膜腫で間違いがなかったようです。
小さい腫瘍を取り除いたあたりは脳の血を心臓に戻す管につながっていてそこを焼いて塞いでしまうと脳から心臓に血が戻せなくなってしまうため、そこは焼かずに腫瘍をとっただけだそうです。
腫瘍で圧迫された脳が首の方まで押し出されている脳ヘルニアの症状も改善しているとのこと。

一先ず、無事に手術が終わったこと、全身麻酔から目が覚めたことにも安心しています。
手術に取り組んでくださった先生も、手術に耐えたチロルも、本当に本当にお疲れさまでした。

術後翌日から面会が可能とのことなので、早々にチロルのお見舞いに行くことにしました。

【猫の闘病#13】チロルの入院期間中のレオン

チロルが入院してから、10年ぶりぐらいにレオンがひとりぼっちになりました。
チロルがいないことで不安になったり、寂しがったりするのかな、と不安ではありましたが、全然そんなこともなくひとりっ子週間を大変堪能していました…。

チロルがいるときは絶対に膝に乗ったりしないのに、私がソファに座っていると乗っかってきてそのままでかいイビキをかいて寝ていたり、ひたすら撫でてもらおうと頭突きしてきたり、眠るときも腕の中に入ってきて腕枕をさせてきたり…甘えたなのは知ってたけど、まさかチロルがいないだけでこんなにべったりになるとは思いませんでした。

かわいくて良いんですけど、体重が6kg近くあるので、それまで2kg前後だったチロルを片手で持ち上げる生活ばっかりしていた私にはあまりにも重すぎました。

普段からレオンのことは夫が持ち上げて遊んであげていたりしたので、久々に感じる6kg、なかなかでした…。

チロルが具合が悪くなってからというもの、どうしても二番目になってしまっていたレオンをできるだけ構ってあげていました。

【猫の闘病#12】入院します

手術のための入院は手術前日の夕方までに連れて行くことになっていました。
平日だったので、二人とも仕事を休んで車で連れて行きました。
チロルの脳腫瘍ができた場所的にはいつ発作が起きてもおかしくなかったようなのですが、幸い発症から入院当日まで発作を起こすこともなく過ごせました。

C病院に着き、診察室で手術への同意書にサインをしました。
MRI撮影の時と同様、全身麻酔を施すためそれが原因で死んでしまうかも知れない、術後の経過が芳しくなく死んでしまうかも知れないという不安は尽きませんでしたが、手術をして回復することを信じました。
チロルを預け、手術・入院の内金を支払ってこの日は終了しました。

興奮のせいかストレスのせいか、はたまた自分で毛繕いできなかったからなのか、2日前にはなんともなかったチロルの鼻がはげていました。

診療費
内金 200,000円
合計 200,000円

全額は入院期間によって変動するため、退院時の支払いとなります。

不安そうにしているチロルを見るのが辛くて、また帰り道に泣いてしまいました。
手術の成功と回復を信じているけど、それでも不安でした。

チロルが入院したことにより、数十日ぶりに寝室で眠ることができました。
そしてチロルが居ないことでレオンが「ひとりっ子」を謳歌します。

【猫の闘病#11】当時の生活

手術を決めてからは、ただただその日へ向けてできるだけチロルの体重が落ちないように気をつけていました。
この時のメモは全て自分のLINEに書いていました。

当時のLINEに書いていたメモより

当時あげていた脳圧降下剤はイソバイドでした。
1日4mlを朝と夜2回に分けてあげていました。
イソバイドのみでは飲んでくれないこともあったため、オリゴ糖やエネルギーちゅ〜るを混ぜて与えていました。
嫌がりすぎて飲めない日もありましたが、チロルにとって大きなストレスになるぐらいなら…と無理にあげることはしませんでした。
(画像の「シリンジ10ミリ」はクリティカルリキッドを指しています。)

2019年12月からはチロルの看病のために夫婦揃ってリビングに布団を敷いて寝ていました。
チロルの身動ぎに合わせて鳴る首輪の金属音で夜中・明け方に起きてごはんをあげたり、トイレに連れて行ったりしていました。
チロルは固形物はずっと食べておらず、食事はクリティカルリキッドとヒルズのa/d缶をあげていました。
ウェットフードは缶詰の蓋を開けていたため、ラップして冷蔵庫で保管していたので、あげるときはお皿に乗せてレンジで少し温めてあげていました。

座って食べるもうまく座れないチロル

手術のための入院までに一度薬が切れてしまうので、動物病院Bで追加で処方してもらいました。

診療費
内服薬 脳圧降下剤 1,000円 (200円×5日分)
内服薬 ステロイド 400円 (80円×5日分)
内服薬 粘膜保護剤 350円 (70円×5日分)
a/d缶 420円
消費税 217円
合計 2,387円

チロルのトイレについては、当初ペット用のおむつも検討し、一番小さいサイズを買って試しに一度つけてみたのですがチロルが嫌がり、それ以来こちらがタイミングを見てトイレに連れて行くことにしました
後日その話を主治医に話したところ、「猫はプライドの高い動物だから、自分におしっこやうんちが付くのはプライドが傷付くと思うので、本人(猫)が嫌がるならトイレに連れて行ってあげるのでいいと思いますよ」と言われました。
必要なこと以外はチロルのストレスになるようなことは極力したくなかったので、マンパワーで解決することにしました。

(主に)猫ブログ始めます。

初めまして、おおさわです。

2019年12月27日に脳腫瘍が発覚した我が家の猫・チロル(当時10歳♂)。
当時脳腫瘍の猫の手術についてネットでざっと調べたりしましたが体験談がなく、不安を解消することができませんでした。

いつか誰かの何かの参考になればいいかなと思い、記録を残しておこうと思います。
ちなみに脳腫瘍の手術は無事に終え、今は元気に寝たり走り回ったりしています。

 主にチロルの脳腫瘍が発覚するまでから手術までの闘病記録となりますが、それ以降は猫との出会い~今の生活、夫婦それぞれの趣味についてなど記録していきます。

我が家の構成

おおさわ→私(30代)
夫→夫(30代)
レオン→2008年保護・去勢済みオス
チロル→2009年保護・去勢済みオス・脳腫瘍経験猫

 うちの猫は2匹とも私が一人暮らししていた時代に野良猫だったのを保護した子達です。

 まずレオンと生活を送っていましたが、当時フリーターでバイト掛け持ちで15時間は家に居ない状態だったので、猫ひとりぼっちじゃさびしいかな、と思って1年後にチロルを保護しました。

引っ越したり実家に帰ったり転職したり、色々あったけど今は結婚し、2人と2匹で生活をしています。